cum laudeなどについてさて、アメリカの大学では卒業時の成績によって「アンタはエラい」の称号がもらえることがある。一番ポピュラーなのは上から三段階に 分かれているもので、上から summa cum laude、magna cum laude、 そしてただの cum laude というパターン。ラテン語なので Latin honors などと言われることもある。 もちろん別の名称を使っているところもあってペンシルバニア州立大学 では highest distinction、high distinction、そしてただの distinction と なっているけど、内容は「cum laude 方式」と同じ。 で、この称号を出す基準ははっきりしているかというと、これも学校に よってバラバラ。 たとえば数字上のGPAを基準の線引きにしているタイプ。(3.9 以上に magna、3.75以上に magna、3.5以上に cum laude など。) このシステムだと最終GPAが高い学生が多ければ多いほど、Latin honors も「量産」されるわけで、やはりハーバード大学の例だと 実に卒業生の9割以上が with honor で卒業していたりするわけで(*)、 その場合、honor なしで卒業のほうが「稀少」という奇妙な状況も 生まれたりする(汗)。 (*) 10/23/2001 Boston Glove「Harvard asks faculty to justify grading methods」 余談になるけど、このあたりもアメリカのいわゆるエリート校はそも そもエリート層の利権を守るため(ちゃんと客観的っぽい評価システム を経た上で権威をえているという形を作るため)に生まれたという面 があるからと言われているゆえんだけど、これも今回のネタとは 関係ないのでとりあえず脇においておく。(ネタ的には「日本国を象徴する ひきこもり」の人なんかもやはりちゃっかりそれを利用してたりもして、日本とは無縁な 話というわけでもない。) 話を戻すと、ペンシルバニア州立大学のように、数字的なGPAとは 直接関係なく、卒業生の上位から2%に highest、2~6%に high、 6~12%に distinctionなどとしているところもある。この方式だと 成績分布によってGPAベースでの線引きは毎回変わることになる。 もちろん最初からこういった honor のシステムを採用していない 学校もあるわけで、だから本当に学校によってまちまちだ。 ←ブログ内フリーページの留学ネタリンク集。 各フリーページの簡単な説明つき。 ブログHOMEに戻る オリジナルエントリー アメリカの大学の成績システム(その1)(2007年6月28日) アメリカの大学の成績システム(その2)(2007年6月29日) ジャンル別一覧
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